大和証券グループの年収を調べるときは、持株会社の株式会社大和証券グループ本社と、顧客向け証券業務を行い今回の2求人を出す大和証券株式会社を分けます。

2026年3月期の平均年間給与は、持株会社が1,793万4,308円、大和証券が1,431万3,037円です。どちらもフロントITまたはサイバーセキュリティ求人の提示額ではありません。2求人の給与は応相談で、数値の下限・上限は掲載されていません。

2求人は、取引システムを動かすか、グループの防御を統括するか

比較項目フロントIT PM・PLサイバーセキュリティ統括
雇用主大和証券株式会社大和証券株式会社
雇用形態正社員。契約期間・試用期間は情報なし正社員。契約期間・試用期間は情報なし
仕事の中心取引・ディーリング、営業支援、オンライン、コンタクトセンター等の証券システムを企画・設計・開発・運用管理国内外グループの統制、脅威分析、設計評価、戦略、監視、CSIRT、インシデント・社外対応
必須条件の軸情報処理資格、クラウド・Python基礎、設計・コーディング実務日本語・英語、問題整理・説明に加え、必須欄に列挙された戦略・統制・監視・対応等の経験
英語TOEIC 860以上・海外経験は歓迎TOEIC 900相当と会議での英会話を必須欄に記載
初期勤務地東京都千代田区丸の内1-9-1東京都千代田区丸の内1-9-1
変更範囲会社の定める業務・場所。テレワーク場所を含む会社の定める業務・場所。テレワーク場所を含む
数値給与情報なし。応相談、詳細は面接時情報なし。応相談。一定条件では専門職コースの可能性あり

フロントITは、顧客や市場に近いシステムを企画・開発・運用する仕事です。サイバー職は、個別製品の運用だけでなく、国内外グループの統制、設計審査、監視、インシデント対応、社外窓口まで対象にします。

同じIT部門でも、前者は取引・営業プロセスとプロジェクト完遂、後者はグループ全体のリスク判断と有事対応が中心です。必須経験も英語条件も別に読みます。

持株会社は三つの事業部門と全体管理を持つ

グループの報告区分は、ウェルスマネジメント、アセットマネジメント、グローバル・マーケッツ&インベストメント・バンキングの三部門と、その他に分かれます。

| 区分 | 主な仕事との接点 | 法人境界の注意 | | --- | --- | --- | | ウェルスマネジメント | 個人・未上場法人等への資産管理、商品・サービス提供 | 主な顧客接点を大和証券が担うが、持株会社と同一法人ではない | | アセットマネジメント | 投資信託、投資助言・運用、不動産、オルタナティブ | 複数の運用会社・投資会社を含む | | グローバル・マーケッツ&インベストメント・バンキング | 機関投資家向け取引、引受、M&A等 | 市場と投資銀行の職務を含む | | その他 | グループ管理、ITサービス、事務、不動産賃貸等 | 持株会社社員はこの区分に計上 |

大和証券の求人一覧には、ウェルスマネジメント、コーポレート、グローバル・マーケッツ、グローバル・インベストメント・バンキング、法人、オルタナティブAM、グループ会社出向などの区分があります。応募先の部門名がグループ報告区分と同じとは限らないため、求人の雇用主と当初配属を優先します。

1,793万4,308円は、持株会社494人の特殊な平均

持株会社の平均年間給与17,934,308円は、2026年3月31日時点の従業員494人を対象とします。平均年齢41.6歳、平均勤続年数15.2年で、賞与と基準外賃金を含みます。

この494人は全員が大和証券との兼務者です。持株会社の平均勤続年数は、大和証券等での勤続年数を通算しています。したがって、持株会社へ単独で所属する一般的な社員像や、グループ全社員14,984人の平均として読むことはできません。

次の数字にも使えません。

  • 大和証券の全社員平均
  • フロントITまたはサイバー職の平均
  • 中途入社者の初年度平均
  • 個別求人の想定年収、下限、上限
  • 持株会社へ応募した場合の確約額

持株会社の高い平均だけを見て応募順位を決めると、実際の募集法人と仕事を取り違えます。

1,431万3,037円は、大和証券の総合職5,234人の別平均

最大人員会社として開示された大和証券の平均年間給与は14,313,037円です。対象は総合職5,234人で、平均年齢38.7歳、平均勤続年数15.4年です。賞与と基準外賃金を含みます。

総合職以外を含む大和証券の全従業員や、連結全体を母集団とする数字ではありません。IT・サイバーだけの平均でもなく、今回の2求人へ入社する人の提示額でもありません。

持株会社平均との差362万1,271円を、同じ職務の法人間格差とは読めません。持株会社の対象者は全員兼務で、大和証券側の開示は総合職の別母集団です。給与比較は個別オファーで行います。

応相談の給与は、専門職コースを含めて内訳を聞く

2求人とも給与は応相談で、詳細は面接時に伝えるとしています。サイバー求人は、専門性・希少性が高く一定条件を満たす人を総合職エキスパートコースとして採用し、現在の処遇を考慮して決定する場合があります。

ただし、専門職コースの数値、適用条件、基本給・賞与・手当の構成は求人本文にありません。すべての応募者へ適用されるとも限りません。

選考では次を確認します。

  • 採用コース、職位・等級、期待する責任範囲
  • 基本給、賞与の標準前提、初年度の算定期間
  • 時間外手当、裁量労働、固定残業代の適用
  • 専門職コースの適用条件と、通常コースとの評価・異動の違い
  • 両求人で実施される可能性があるリファレンスチェックの時期、照会先・質問範囲、同意手続

数値が提示されるまでは、2求人を給与で比較できません。

フロントITは、設計・コーディング経験から企画運用まで広げる

必須欄には、ITパスポート以上の情報処理資格、AZ-900やPython3エンジニア認定基礎等の保有または早期取得可能な知識、設計・コーディングの実務経験があります。

求人名はPM・PLですが、管理経験だけでは足りません。必須欄は実装工程の経験を求めます。一方、5人以上のチーム・プロジェクトで複数回のPM経験、業務設計・コンサルティングからアプリ設計、API、アジャイル、海外を含む利用部門との対話、英語は歓迎条件です。

職務経歴書では、次を一つの案件で示します。

  1. 株式、債券、デリバティブ、顧客管理等のどの業務に近いか
  2. 要件、設計、実装、テスト、移行、運用のどこを自分で担ったか
  3. 利用部門、開発会社、運用、リスク部門と何を合意したか
  4. 性能、誤処理、障害、変更失敗をどう減らしたか
  5. リリース後にどの指標を改善したか

プレイングマネージャーを求める記載があるため、資料作成・進捗管理だけでなく、技術判断へ入った深さを準備します。

サイバー職は、グループ統制と有事対応が一続き

職務は、脅威情報の収集・分析、ネットワーク・クラウド・オンプレミス・端末の設計評価、対策ロードマップ、子会社支援、国内外関連会社の監視、CSIRT事務局、インシデント対応、外部機関との窓口まで広がります。

必須欄のスキルには、ネイティブレベルの日本語、TOEIC 900相当と電話・会議での英会話、答えが一つでない課題の整理、複雑な全体像の説明、仮説思考があります。

公式求人の「必須スキル・経験」欄には、スキル条件に加えて、戦略、ガバナンス、評価フレームワーク、インシデント・SOC、アーキテクチャ、インテリジェンス、監視、侵入テスト等の経験が並びます。選択要件として扱うとの注記はありません。応募時はすべてを必須欄の条件として読み、採用側の充足判定に疑義があれば応募前に確認します。

面接で確認する質問は具体化できます。

  • 採用ポストが主担当する業務と、支援に回る業務
  • 国内外グループ会社の範囲と、改善を命じられる権限
  • CSIRT、SOC、システム子会社、事業部門の分担
  • インシデント発生時の当番、招集、指揮、社外報告
  • 英語会議・海外拠点対応の頻度と時間帯

技術診断だけを続けたい人より、方針、統制、実装支援、有事対応をつなぎたい人に近い求人です。

丸の内は初期勤務地で、テレワーク固定を意味しない

2求人の初期勤務地は東京都千代田区丸の内1丁目9番1号です。勤務時間は8:40〜17:10、休憩1時間です。職務は会社の定める業務、勤務地は会社の定める場所へ変更される可能性があり、テレワークを行う場所も変更範囲に含みます。

これは、在宅勤務の固定日数や丸の内勤務の長期確約ではありません。フロントITは市場時間やリリース、サイバー職はインシデントや海外対応で勤務時間が変わる可能性がありますが、頻度は情報なしです。

確認する条件は次の通りです。

  • 通常週の出社・在宅の決め方
  • リリース、保守、障害、インシデント時の待機・呼出し
  • 海外会議の時間帯と頻度
  • 配属変更、グループ出向、転居を伴う異動の候補
  • 時間外・休日・深夜対応の手当と代休

制度の有無だけでなく、応募するポストでの実績を聞きます。

取引システムの完遂か、グループ横断の防御か

フロントITを選びやすいのは、設計・実装経験を土台に、証券取引や顧客接点の企画、プロジェクト推進、運用管理へ責任を広げたい人です。英語と大規模PMは歓迎条件で、必須ではありません。

サイバー職を選びやすいのは、セキュリティの専門経験を使い、国内外グループの戦略・統制・設計・有事対応を横断したい人です。高い英語要件に加え、公式の必須欄に並ぶ経験を満たす必要があります。

数値給与、契約期間、試用期間、在宅頻度、当番の実績が応募前に必要な人は、回答がそろうまで保留します。持株会社平均または大和証券平均を個別条件の代わりにしません。

証券業界の仕事へ戻ると、顧客営業、市場、投資銀行、統制、ITのどこへ進むかを並べ直せます。大和の2求人では、雇用主は共通です。担当取引・リスク、必須経験、英語、変更範囲、提示条件の違いで応募順位を決めてください。